フルートフルートは音楽の発生と共にできたもっとも古い楽器のひとつです。“フルート”の語源は人間の「息」を意味しています。ギリシア・ローマ時代には管楽器の総称でもありました。しかし、近代的な意味ではフルート属でいうと縦笛と横笛の2種類に大別されます。縦笛はリコーダーの仲間のことで古くは栄えました、しかし、今日では横笛が主流となっています。 横笛のフルートも歴史と共にさまざまなタイプの楽器が現れ、その一部は現代にも古楽アンサンブルなどで使用されています。その中で現代の合奏形態でも用いられているものは次の4つです。 ①ピッコロ・フルート(単ににピッコロと呼ばれることが多いです。) ②標準のフルート(皆さんが一般的にイメージされるフルートのこと) ③アルト・フルート ④バス・フルート このうち1854年頃に完成された③は約50年後に④が作られるまではバス・フルートと呼ばれていたため混同されがちです。③は標準のフルート(C管)より完全4度低い音が出るG管の移調楽器、④は1オクターブ低いC管です。 オーケストラや吹奏楽で一般的に使われているのは①と②が多いです。しかし最近、アメリカのオリジナル作品は③のアルト・フルートがしばしば登場します。②の低域が4度ほど拡張されたにすぎない楽器ではあるのにその効果は絶大なものであり、アルトを含むフルート・セクションのアンサンブルは実に神秘的な音楽になります。 戻る ジャンル別一覧
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